タイトル「2021年度 教育学部シラバス」、フォルダ「2021年度 教育学部シラバス-生涯学習(E類)
シラバスの詳細は以下となります。
ナンバリングは科目コードとは異なります。ご注意ください。
ナンバリングとは
科目コード   60735200 
科目名   地域教育基礎論  
担当教員   伊東 静一  
対象学年   2年   クラス   51  
講義室   S106    開講学期   春学期  
曜日・時限   金5   単位区分   選択  
授業形態   講義   単位数  
受講対象  教育支援課程 教育支援専攻文化遺産教育サブコース選択科目A、教育支援課程 教育支援専攻生涯学習サブコース選択科目A 
備考   
ナンバリング   132E11 
ねらいと目標 この授業では、学校と地域の連携・地域づくりを担う主体(住民)の形成において、社会教育・生涯学習が現代社会でどのような役割を果たすのかを、理論と実践事例から学びます。そして、授業を通して、地域を担う主体である住民を学習の側面から支援できる具体的な力量形成の方法を学ぶ機会とします。  
内容 2018年12月の中央教育審議会答申において、少子高齢・人口減少社会の中で、持続可能な地域づくりのためには、地域住民が総がかりで子どもたちと関わる方向性が示されています。具体的には、地域の学校教育へ住民の参加と協働の取り組みが必要不可欠と考えられます。しかし、現実には大学生や高齢者の多くが、地域住民の1人としてできることはあるのに参加しないという状況です。さまざまな地域課題を把握し課題を解決・解消するコーディネータとしての力量を、実践的に身につけるための授業とします。 
テキスト 特に指定しませんが、社会教育、生涯学習に関する資料を随時紹介します 
参考文献 公民館職員の仕事(ひとなる書房)、社会教育行政読本(第一法規)、人物で綴る戦後社会教育(国土社)、地域を支える人々の学習支援(東洋館出版)、地域学習の創造(東京大学出版会)、「公民館のデザイン」日本公民館学会編(エイデル研究所)、社会教育経営のフロンティア(玉川大学出版部)など 
成績評価方法 期末レポート、毎回の授業への参画状況(積極的な発言や、自主的な取り組みの報告、授業後に提出するコメントシート)などを総合して判断します。規定の出席数をクリヤーした者に対し、期末レポート60%、授業内参画点40%を目安に評価することとします。 
授業スケジュール(展開計画)
内容
1学生と講師双方の自己紹介。学生の自己紹介では、各自の出身地やこの学部を選択した理由、小中高時代に公民館などでの参加経験などを語ってもらう。その後、各回の授業のねらいと進め方の説明を行う
2今日の地域教育につながるこれまでの社会教育と生涯学習に関する歴史的経緯を学ぶ。太平洋戦争で敗戦国となった日本は、民主的な国づくりの基礎に「社会教育」を位置付けたが、その経緯と今日までの変遷を学ぶ
3日本においては、1960年代は高度成長の時代であり、都市圏への住民の移動と中山間地での過疎化が顕著になった。また、新たな公害問題や生活課題が顕著になり、学習を通して住民自らが解決してきた歴史的な事例の紹介をする。住民が学ぶことと、学習を支援してきた教育機関としての役割も学ぶ。
4現職の職員に聞く-1
東京都国分寺市の元公民館職員から、「住民の学習支援」の中身を聞く。具体的には、コロナ禍の中で職員としてどのように地域の課題を把握し、事業を計画・立案し、講師の選定や依頼、住民との協働の方法といった実践のノウハウを学ぶ。
5現職の職員に聞く-2 
東京都の地域と学校に関する方針やこれまでの取り組みの経緯、課題と解消に向けた取り組みなどを、現職の東京都職員(社会教育主事)から聞き、意見交換する
6東京の多摩地域の社会教育の歴史と発展の経緯
多摩地域の社会教育や公民館の課題が浮き彫りになってきた事例や、都市型公民館について多様な角度から学ぶ。また、片野親義氏著の「公民館職員の仕事」を取り上げながら職員の役割や力量について学ぶ。
7コミュニティスクール学校支援コーディネーターの実践から学ぶ
学校教育の一部を支える公民館のサークル活動の実戦事例や学校と地域をつなげるコーディネーターの実践から、多様な実践事例が生まれている地域教育支援について学ぶ
8生涯学習を支える自治体の取り組み(たちかわ市民交流大学 市民推進委員会)
住民自らが生涯学習を深めるために、行政はどのような仕組みづくりを行い、「学習支援」をしているのか。具体的な活動の内容を、立川市の「たちかわ市民交流大学 市民推進委員」から聞く。
9中教審答申「人口減少時代の新しい地域づくりに向けた社会教育の振興方策について」が示す、これからの生涯学習・地域教育の方向性や課題を、財政難、公共施設再編を進める地方自治体の運営の視点から考える
10地方自治体の中の社会教育・地域教育支援の位置づけー前市長から聞く
少子高齢人口減少社会が進むと税収減と老朽化を理由とする公共施設の再編や管理運営に指定管理者制度の導入は避けて通れない中で、今後の生涯学習のあるべき方向や地域教育支援のあり方について、前福生市長から話を聞く。
11少子高齢人口減社会と地域教育支援の実践を学ぶ
東日本大震災以降、人口減少が激しい福島県内の自治体の地域の維持・再生のための行政と住民の協働の取組みを紹介する。近い将来、全国の自治体で取り組まざるを得ない、喫緊の課題が見えてくる。
12現職の職員に聞く-3
今年、社会教育士となった東大和市立公民館に勤務する現職の職員から、社会教育士を目指した意図や社会教育士して名乗ることでの有益な変化などを、具体的に聞く。
13近年、災害発生後に公民館や公共施設が避難所として開設されるケースが増えてきた。災害時から復興に向けて、人とひととの繋がりが有効であることが報告されているが、災害に向けた対応について地域教育の視点から何を準備すべきなのかを考える
14持続可能な地域づくりに向けた取り組みの一つとして、ESDやSDG'sについて学ぶ。そして、今後の持続可能な地域社会を創造し発展させる一つの方途としての「地域教育支援」があり、担う側の力量について話し合う。
15まとめとして、地方自治体の生涯学習関連施設職員としての現状や課題を説明し、今後の生涯学習と地域教育支援のあり方など、意見交換をする
授業時間外における学習方法 毎回、次回の内容についての予習すべき項目を話す予定です。内容によっては近くの公民館や生涯学習センターの実態を聞いてくるといった取り組みが重要です。また、日常的に生活範囲内の社会教育・生涯学習施設に出向き、地域教育の実践の場で様々な体験をすることをすすめます。ぜひ、現場で働いている職員と話をしてみてください。 
授業のキーワード アクティブラーニング、グループワーク、地域の教育力、社会教育、生涯学習、公民館、社会教育主事、社会教育士、住民自治、災害ボランティア 
受講補足(履修制限等) 特に制限ということはありません 
学生へのメッセージ 今年は、現場で働く職員や実践者の方に教室で話をしてもらう機会を多くしました。現場での体験が、新たな学習の視点拡大につながると思いますので、ぜひ、積極的に現場に出向き地域教育支援の実態を体験してください。 
実務経験のある教員による科目 福生市公民館に29年、教育委員会社会教育課に2年勤務していました。また、環境課にも3年勤務していましたので、地方自治体の議会対応や住民との協働といった自治体職員としての力量は蓄積してきました。公民館では、主に環境教育関連事業、地方自治体の財政や制度、憲法学習といった領域を担当していました。現在は、東京都公民館連絡協議会顧問として、公民館職員の研修(新任研修・スキルアップ研修)などのほか、学芸大学と東京都公民館連絡協議会との協働研修(CLC講座)なども担当しています。 
授業実施方法(対面形式/遠隔形式) 原則的には対面形式で行います。毎回数人のグループワークも行いますので、各自が交代でグループ内の意見発表を行うことになります。それらのグループワークでの取り組み姿勢が評価の対象となります。 
その他 私自身が、環境関連NPO法人での取組み、多摩川での野生生物調査研究をしていますので、関心のある方には実際に参加の機会を紹介・提供できます。 
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