タイトル「2021年度 教育学部シラバス」、フォルダ「2021年度 教育学部シラバス-音楽科
シラバスの詳細は以下となります。
ナンバリングは科目コードとは異なります。ご注意ください。
ナンバリングとは
科目コード   60566500 
科目名   ポピュラー音楽演習  
担当教員   小松 勉  
対象学年   3年   クラス   51  
講義室   音講2     開講学期   秋学期  
曜日・時限   月3   単位区分   選択  
授業形態   演習   単位数  
受講対象  初等教育教員養成課程音楽選修選択科目A2、教育支援課程 教育支援専攻表現教育コース選択科目B、中等教育教員養成課程音楽専攻選択科目A4 
備考  音講1、ML1 2教室を使用 
ナンバリング   133342 
ねらいと目標  ポピュラー音楽とは何であるか…その成り立ち(歴史的背景)や音楽的構造を理解した上で、実際にポピュラー音楽を演奏することによってその核心にアプローチしていきます。
 ポピュラー音楽の演奏の基底をなす「コードとリズムによる表現」の仕組みを理解し、「コード奏法」すなわち「リード・シートによる即興演奏法」の基礎を、実際の曲(有名なヒット曲)を用いて鍵盤楽器(ピアノ)で演奏しながら習得します。
 演奏の目標は、「演奏技術の程度に関わらずあらゆるスタイルのリズム上でグルーヴ感のある表現ができること」です。また、それによって「エンターティメントとして、聴衆の心をどれだけ動かせたか」が重要なポイントとなります。
 学習成果としては、古今のポピュラー音楽を自分のスタイルで自由に独奏(ソロ)や合奏(セッション)ができるようになります。それは、「楽器や楽譜、演奏形態の制約から解放されることによって、ポピュラー音楽で最も重要なグルーヴ感を体得し表現する」ための第一歩となります。併せて作曲法やアレンジの基礎を習得できます。 ポピュラー音楽の演奏を実践することにより、ポピュラー音楽の核心に触れることができ、世界で日々新たに生まれている様々なポピュラー音楽についても理解が深まることでしょう。
 この学習成果に基づき、ポピュラー音楽の演奏によって音楽の楽しさ(グルーヴ)を演奏者と聴衆が共有し、愛情豊かな心を育み、生きている喜びを分かち得るよう、演奏表現の場や教育・福祉など社会のあらゆる分野において活用されることを期待しています。 
内容  ポピュラー音楽の基底をなす「コードとリズムによる表現」の仕組みを理解した上で、「コード奏法」すなわち「リード・シートによる即興演奏法」の基礎を、古今のヒット曲を用いてピアノで演奏しながら習得します。
テキストは、主要3和音であるC,F,Gのコードを使用する曲から始め、段階的に、7thコードやテンション・コードを使用する曲まで、コード進行の理論とエクササイズを折り込みながら、10冊で100曲余りの曲を学ぶ構成になっています。多くの曲を演奏することによって、ポピュラー音楽の様々なスタイルのリズムのグルーヴやコード進行を体験し、高度な曲にも応用していきます。
学習者は、毎回の授業で、テキストの曲を1曲演奏し、公開レッスンの形態で演奏のポイントについて様々な視点・要素から指導を受けます。どんなに初歩の曲であっても、ポピュラー音楽として聴衆に喜びを与えるレヴェルの演奏が求められます。高度な技術を必要とする曲であっても、音符を羅列しただけの演奏では喜びは生まれません。ポピュラー音楽は、単純な音やリズムから喜び・楽しみ・感動すなわち「グルーヴ」を与える音楽です。これを体得することがこの授業の目的です。
演奏の準備段階では、十分にテキストに記載された理論を理解し、その理論を鍵盤上で実習するためのエクササイズを行い、演奏する曲については、ヒットした当時の原曲をよく聴き、何をどのように表現するべきなのか、深く掘り下げることが必要です。
毎回の講義は時間的に限られ、テキストは概説程度、実技指導はワンポイント・レッスンが限界となりますが、全てのポイントは全てのポピュラー曲に共通する要素になり得ますので、他者の演奏をよく聴くことも、自らの演奏のクォリティを高めるために大変重要になります。
授業の最終回に発表会を行います。お互いに応援しながら、カジュアルなポップス・コンサートのように楽しく演奏できることを期待しています。演奏はピアノに限らず、管楽器、ヴォーカル、ドラムなど、得意な分野のソロやセッションでも構いません。但し、伴奏や弾き語りなどで、必ず鍵盤楽器の演奏も行って下さい。曲はテキスト以外の曲や自作曲でもOKですが、市販のピアノ譜による演奏は評価の対象になりません。必ずリード・シート(コードとメロディのみの一段譜)を使用し、オリジナリティのある演奏を心がけて下さい
 
テキスト PIANO CHORD PATTERN WITH POPULAR SONGS 曲を弾きながらコードを覚えるピアノレッスン(1)クローズポジション  小松勉 著 ㈱アルソ出版 ¥2200
・上記のテキストの続編として作成中の以下の9冊のテキストは授業毎にコピーを配布します。
曲を弾きながらコードを覚えるピアノレッスン vol.2 オープンポジション /
初級Ⅱ/初級Ⅲ/初級Ⅳ/中・上級Ⅰ/中・上級Ⅱ/中・上級Ⅲ/中・上級Ⅳ/中・上級Ⅴ・Ⅵ 
参考文献 ポピュラー音楽の視点から ポピュラー音楽におけるアフター・ビートとグルーヴ : その源流と実践へのファーストステップ
小松勉
音楽教育実践ジャーナル 12(1), 48-53, 2014-08
(特集 音楽教育におけるリズムを再考する : 音・動き・ことばからのアプローチ)
日本音楽教育学会

演奏法論と演奏のためのソルフェージュ : 「感性ソルフェージュの提言」
小松勉
沖縄県立芸術大学紀要 5, 43-84, 1997-03-31
沖縄県立芸術大学 
成績評価方法 毎週の授業における実技達成度と最終の演奏発表の総合評価

最終の試験と演奏発表に於いては
エクササイズ試験:20%
初見演奏試験:20%
発表会の演奏:60%(ピアノ以外の楽器によるソロやセッションの自由曲も含む)

・発表会の曲目は、基本的にテキスト内の曲目からを1曲ピアノで演奏していただく他、自由曲(自由参加)としてヴォーカルや専門楽器による演奏や合奏も可能です。
・テキスト内の曲については、テキストの内容に沿った演奏方法を基本に、出来得る限り自分のアレンジを加味したものが望ましいです。
発表曲、自由曲共に、既成のアレンジ譜による演奏は評価の対象になり得ませんので、授業内容は最初から最後までリード・シート奏法(メロディ譜とコードによる即興演奏)の習得であることを理解して発表して下さい。
・初見演奏試験曲は、中学・高校の音楽の教科書に掲載されているポピュラー曲や最近のヒット曲から平易なものを課題にします。 
授業スケジュール(展開計画) 回 内容
1. 授業内容の概説
2. コードの基本型クローズ・ポジションと応用曲レッスン(テキスト;出版本)
3. コードの基本型オープン・ポジションと応用曲レッスン(テキスト:vol.2)
4. コードの転回型クローズ・ポジションと応用曲レッスン(テキスト:Part Ⅱ)
5. 7thコードの基本型と応用曲レッスン(テキスト:Part Ⅲ)
6. 7thコードの転回型とバッキングによる応用曲レッスン(テキスト:Part Ⅳ)
7. 10度の伴奏音型(Triad基本型・7th基本型)と応用曲レッスン(テキスト:中/上級 Part Ⅰ)
8. 転回型による10度の伴奏音型と応用曲レッスン(テキスト:中/上級 Part Ⅱ)
9. 10度の伴奏音型のVariationと応用曲レッスン(テキスト:中/上級 Part Ⅲ)
10. Swing Bass(ストライド奏法)と応用曲レッスン(テキスト:中/上級 Part Ⅳ)
11. Two Hands Voicing (Tention付加)と応用曲レッスン(テキスト:中/上級 Part Ⅴ・Ⅵ)
12. 発表曲レッスン①(初級~中級)
13. 発表曲レッスン②(中級~上級)
14. 発表会①(初級~中級)(エクササイズの試験・初見演奏試験を含む)
15. 発表会②(中級~上級)(エクササイズの試験・初見演奏試験を含む)

第2回~13回までは、90分の授業の最初の20~30分を、LM教室のキーボードで、テキストの中のエクササイズの演習を行います。(24台のキーボードで演奏中の個人の練習を、講師がヘッドホンによるインカムでモニターしながらアドヴァイスをしたり進度のチェックをします。)残りの60分~70分は講義室へ移動し、グランド・ピアノで実技指導(個人レッスン)を行います。(公開レッスンと発表会を兼ねた内容となります。)
 
授業時間外における学習方法  テキスト中の理論とエクササイズは自習用に段階的に作成してありますので、最初から順を追って、自分のテクニックでできる範囲まで、全て実践して下さい。
 曲を演奏する際は、必ずリズム・マシンを使用し、リズムのグルーヴ感を体感しながら行ってください。
 演奏は一夜では身につきません。日々の積み重ねによって習熟するよう、毎日の生活の中に必ず実技練習の時間を取り入れて下さい。(毎日40分程度) 
授業のキーワード 発表会 アクティブ・ラーニング チームアプローチ 
受講補足(履修制限等) 希望により、4年生も受講可能です。 
学生へのメッセージ ・2000年生まれの皆さんにとっては、1920年から2000年までのポピュラー音楽は聴いたことのない音楽ですね。どんな音楽が世界中でヒットしていたのか、Google Play Music のプレイリストにまとめました。アプリを使用している方は、ぜひ、耳から体験して下さい。
[テキスト初級の曲] https://music.youtube.com/playlist?list=PLDD3ikQ2yIMA8UXTdk4ApIs2ncjZbc1gt
      (補充)https://music.youtube.com/playlist?list=PLDD3ikQ2yIMDO4LpfOXIiJUn2kpXCX08S
[テキスト上級Ⅰ~Ⅲの曲] https://music.youtube.com/playlist?list=PLDD3ikQ2yIMCB4Q2D-VlWYj3rk9JGjl5M
[テキスト上級Ⅳ~Ⅵの曲] https://music.youtube.com/playlist?list=PLDD3ikQ2yIMBgXfYg_0u5oxInVPSEwb2m

・ピアノの演奏経験が少なくても、初心者の教育法の模範になりますので、遠慮せずに参加して下さい。技術力よりも努力度や音楽性を重視します。
・ドラムの演奏が得意な方の受講を歓迎します。毎年、受講者がドラム演奏で授業中のピアノ演奏をサポートして下さり、大変助かっています。 
実務経験のある教員による科目  
授業実施方法(対面形式/遠隔形式)  
その他  日々の練習に必要不可欠なリズム・マシンは、キーボードに内蔵されているものの他、最近はスマホのアプリ等も便利になりましたので、是非とも(必ず)活用して下さい。しかし、グルーヴ感を得るためには、ヘッドホンではなく、大きなスピーカーで高音質で鳴らせる環境を推奨します。また、練習に使用するピアノはできる限り電子楽器ではなくアコースティック・ピアノを使用して下さい。音色・音場はグルーヴにおける大変重要なファクターです。 
Copyright(C) 2013 NTT DATA KYUSHU Co.,Ltd All rights reserved.